○仙台で聞いた話に、「大工さんが復興のボトルネックになっている」というのがあった。東北
6県というのは、面積はとても広いが人口は全部足しても950万しかおらず、神奈川県よりはさすがに大きいが、東京都よりは少ないくらいの規模である。そ
んな場所では、年間に建てられる住宅件数もたかが知れている。大工さんもそんなに大勢は居ない。震災と津波で大量の住宅が失われたから、今後は建築需要が
あることは間違いないし、資材も全国から持ってくることができるのだが、それを建てる人の数が限られているというのである。
○だったら大工さんも他所から連れてくればいい、と思うかもしれない。でも、建築というのはきわめてローカルな仕事であるから、おそらく西日本の大工さん を被災地に連れて行っても、あまり役に立たないのではないか。だってこの国は、畳のサイズだって西と東じゃ違うんですから。そもそも建築現場というのは、 いまだに尺貫法が使われている古い体質の世界である。かつてはプレハブやツーバイフォーで、モジュール化が志向された時期があったのだけれども、結局、元 の木阿弥となって今日に至っている。
○こんな例がある。日本銀行の高松支店長宅は、「さすが日銀」という豪壮華麗な建築物であるが、窓が普通に南向きになっているという。かの地は「なぎ」の 時期になると、風は海のある北側からしか入ってこないので、これは明らかな設計ミスである。おそらく東京の名のある建築家による作品なのだろうが、現地の 大工さんが見たら吹き出すような設計なのである。それくらい、日本の国土というのは変化に満ちていて、「オールジャパン」のお仕着せは通用しない。やっぱ り建築はローカルな仕事なのである。
○だったら大工さんも他所から連れてくればいい、と思うかもしれない。でも、建築というのはきわめてローカルな仕事であるから、おそらく西日本の大工さん を被災地に連れて行っても、あまり役に立たないのではないか。だってこの国は、畳のサイズだって西と東じゃ違うんですから。そもそも建築現場というのは、 いまだに尺貫法が使われている古い体質の世界である。かつてはプレハブやツーバイフォーで、モジュール化が志向された時期があったのだけれども、結局、元 の木阿弥となって今日に至っている。
○こんな例がある。日本銀行の高松支店長宅は、「さすが日銀」という豪壮華麗な建築物であるが、窓が普通に南向きになっているという。かの地は「なぎ」の 時期になると、風は海のある北側からしか入ってこないので、これは明らかな設計ミスである。おそらく東京の名のある建築家による作品なのだろうが、現地の 大工さんが見たら吹き出すような設計なのである。それくらい、日本の国土というのは変化に満ちていて、「オールジャパン」のお仕着せは通用しない。やっぱ り建築はローカルな仕事なのである。